【レビュー】Asian Dub Foundation – Access Denied

【レビュー】Asian Dub Foundation – Access Denied
         

概要

Asian Dub Foundation(以下、ADF)の9枚目のスタジオアルバム「Access Denied」が9/18にリリースされた。

今作『Access Denied』ではタフなジャングル・パンクのサウンドを奏でた『Stealing The Future』や『Mindlock』からメディテーショナルなオーケストラサウンドが詰まった『Realignment』、そしてレゲエに至るまで様々な要素が詰まった作品で、今までで最も妥協のない作品が完成した。アルバムにはパレスチナのヨルダンのエレクトロニック・ミュージックグループの47 Soul、チリの人気ラッパーであるアナ・ティジュなどが参加、更にはグレタ・トゥーンベリの演説までサンプリングされており、常に政治的メッセージを出してきた彼らが今まで以上に強く、そして激しいステートメントを掲げている。

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曲リスト


聴いてみた

突然上記のYouTubeビデオが公開されたり、アナログ盤の発売が告知されたりと、「Access Denied」って発売から結構経つのに急にどうしたんだ?と思ったんだけど、日本だけ世界最速で先行発売だったらしい…。世界発売は9/18(この記事を書いている前日)だったんだね…知らなかったよ…。

めちゃくちゃ先行で聴かせてもらった日本人の一人として書き留めておく。


僕が最初にADFを聴いたのは、あの超有名な「fortress europe」だった。

YouTubeにはオフィシャルな動画が無かったから貼り付けられないんだけど、もはや説明する必要も無いだろうし、しばらくは日本のテレビ番組でもたびたび使われているくらいに有名だった。

中学生だった僕はバンド少年だったし、もちろんDUBなんて知らない。レゲエも知らない。ラップもDragon Ashくらいしか知らない。それでも体がゾワッとするくらいカッコよく感じたのを覚えている。

ADFに一貫している部分だと思うけど、ブレイクビーツやドラムン・ベースが軸にあるので、わかりやすくて乗りやすい。ドラム・ギター・ベースもよく聞くと絶妙なプレイをしているとわかるけど、一聴した感じではそこまで目立たないので、エレクトロニカ・ダンスミュージックと感じる人もいるだろう。


…というのが最初の印象だったが、それは今作でも当てはまる。

というのも、今作のプロデューサーが5th「Enemy Of The Enemy」を担当したエイドリアン・シャーウッドだからというのもあるだろう。こう言うと語弊があるかもしれないが、5thの頃の聴きやすくて乗りやすい、売れるであろうアルバムに仕上がっていると思う。

ADFは人種的、文化的、政治的なメッセージを常に出してきたバンドだと思う。僕は申し訳ないがその辺のことは不勉強でわからない。だが、「Access Denied」というタイトル、ノリノリだがどこか不穏なムードが漂うメロディーなど、否が応でも”何かがある”ことが感じ取れる。それはMVも然りだ。彼らが絶対的に正しいわけではないだろうが、”何かがある”んだなあと少しでも音楽を通じて感じ取れたら、それで十分ではないかとも思う。もちろんただ聴いて楽しむのも良いだろうし、というか正解なんて無いだろう。

なんだがグダグダ書いてしまったが、結局はウンチクなんて垂れずに、ただただ好きな音楽を爆音で流すのが一番幸せかもしれない。

良盤です。


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