【レビュー】Hollywood Undead – New Empire, Vol. 1

【レビュー】Hollywood Undead – New Empire, Vol. 1
         

概要

Hollywood Undeadが6作目となるスタジオ・アルバム「New Empire, Vol. 1」を2/14にリリースした。2018年にリリースされたEP「Psalms」以来の新作リリースとなる。

「このアルバムは、ハリウッド・アンデッドというサウンドを新たにしようという俺たちの挑戦を記した作品だ。このアルバムだけの新たなサウンドではなく、バンドそのものにとっての新たなサウンドをね。頭から俺たちが目標としていたのは、今までの俺たちのアルバムよりも際立ったアルバムにしつつ、今まで俺たちが演ってきたものと違和感なくフィットするようなアルバムにしよう、ということだった。過去のサウンドをベースに、新たなサウンドを構築していく、それがこのNEW EMPIREなのさ」 ─ Johnny 3 Tears (vo, b)

(Tower Records商品ページ)


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曲リスト

1. Time Bomb
2. Heart Of A Champion
3. Already Dead
4. Empire
5. Killin’ It
6. Enemy
7. Upside Down
8. Second Chances
9. Nightmare



聴いてみた

僕がHollywood Undead(以下、HU)のアルバムを聴くのは、「Swan Songs」「Five」に続いて3作目になる。

すべてのアルバムを聴いていないのは、まあそこまで大好きというわけではないという単純な理由だ。”大好きなわけではない”というか、”こういった音楽は昔飽きるほど聴いたから”という方が正しい。

HUの音楽はハードロック+ラップというのが基本だ。この構成は、およそ20年前の2000年代に一世を風靡したミクスチャーロックそのものだ。当時中学生だった僕は、Rage Against the Machine、Limp Bizkit、Insolence……もう名前も思い出せないくらいにたくさん聴いた。

HUはミクスチャー全盛期のちょっと後に来たフォロワー、そしてニューメタルやメタルコアに至るまでくらいの時期のバンドという感じだ。(曲調はね。)

ましてやマスクをしている(た)となれば、当然その時期のことを思い起こさずにはいられないのだ。


▼Hollywood Undead – Already Dead (Official Video)


じゃあこのアルバムの曲はどうなかというと、良かった。

パクリとか言いたいわけでは全く無くて、どこかで聴いたような懐かしいフレーズが多い。青春時代に、それこそ風呂・トイレ以外ではずっと聴くくらいに熱狂したのだから、それが現代に蘇って嫌いになるわけがないじゃないか。

Wikiを観てみると、HUは「ラップ・コア」というジャンルになるらしい。僕世代からすると完全にミクスチャーロックなんだけど、その時代をリアルタイムで経験していない世代からすると、これは新しいジャンル・曲になるのかもしれない。

ONE OK ROCKやMAN WITH A MISSIONだって、もろにその時代の音楽のフォロワーだけど若者にウケてるしね。(古参ぶりたくないので書いておくと僕も大好きです。)

服もそうだけど、音楽も一度流行ったものが後になって新しいものとしてリバイバルするんだよね。最初のブームを知らない世代にとっては新しいものとして映るから。


もちろん新しさもあって、ミクスチャーロックブーム時代は、曲内ではハードロック>ラップというバランスが多かったと思うんだけど、HUはラップがだいぶ強めになっている。なんなら、完全にHipHopと言えるような曲もある。白人が息の続く限り絞り出すラップって言うのかな、エミネムのような、新しい世代のラップという感じだ。そのあたりも20年前とは、世間にウケるもの、流行りが違うということなのだろう。


最後になるけど8曲目の「Second Chances」にはGood CharlotteのBenji Maddengがゲストボーカルとして参加している。一聴してベンジーとわかるボーカルが聴こえてきた瞬間、胸が熱くなるのを感じた。僕だけではなく、同世代を生きてきた人はみんなそうだろう。

今風に調理された頭を振れるカッコいいアルバムなんだけど、30代以上の人が聴くと、どこか懐かしくてホロッとくる感じ。そんなアルバムだと感じた。


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